倫理指針

guidelines

当社は、臨床検査、遺伝子解析、研究支援解析など幅広い検査受託サービスを提供する企業として、人々の健康と科学の発展に貢献することを使命としています。私たちは、社会的責任を果たすとともに、検査や解析に関わるすべての人の権利と尊厳を尊重し、以下のとおり倫理的に健全な業務運営を行います。

1. 法令・指針の遵守

当社は、実施する検査・解析の内容に応じて、以下をはじめとする関連法令・指針を遵守します。

  • 個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)
  • 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針
  • 医師法・臨床検査技師等に関する法律
  • 次世代医療基盤法

また、当社は、各種専門ガイドライン(ISO 15189等、日本人類遺伝学会・関連学会の指針)を参考にしながら、事業の信頼性と透明性を確保します。

2. 倫理審査体制の整備

当社は、検査受託や研究利用に際し、倫理的な妥当性・法令遵守・個人情報保護の観点から審査を行う倫理審査委員会(Institutional Review Board: IRB)を設置しています。本委員会は、外部有識者を含めた多様な視点を取り入れ、公正かつ透明性のある審査を行い、依頼者および研究参加者の権利と安全を守ります。

3. 個人情報と検体の保護

当社は、検査に伴い取得する個人情報・試料を厳格に管理し、依頼目的以外に使用しません。特に遺伝子情報など「要配慮個人情報」は匿名化・符号化を行い、依頼者の同意なく第三者に提供することはありません。

4. インフォームド・コンセントの尊重

当社は、依頼者や試料提供者の自由意思を尊重し、十分な説明に基づく同意を前提に検査・解析を実施します。依頼者は、同意を撤回する権利を有します。

5. 公正利用と社会的責任

当社は、検査結果や解析情報を不当な差別や偏見につながる目的で利用せず、社会的に有用で公正な研究・医療の発展に資するよう努めます。成果の公表に際しては、個人が特定されない形で行います。

6. 品質管理と透明性の確保

当社は、臨床検査室における国際的品質基準(ISO 15189 等)や関連する業界基準に基づき、検査の精度・信頼性を維持します。内部精度管理および外部精度評価を継続的に実施し、依頼者に対し透明性のある情報提供を行います。

7. 継続的な改善と社会的責任

当社は、関連法令や社会的要請、科学技術の進展に応じて、本倫理指針を定期的に見直し、より高い倫理性と品質を目指して改善に取り組みます。